S1環境ポケモン対策 / ブリジュラス
目次
❖ ブリジュラスの強さの構造
ブリジュラスの強さは「単一の壊れスペック」ではなく、5要素の総合力にあります。一つずつ見ていきます。
1. 広い半減耐性(鋼/ドラゴン)
鋼一致で「ノーマル・草・氷・飛行・エスパー・虫・岩・ドラゴン・鋼・フェアリー」を半減、ドラゴン一致でさらに「炎・水・電気・草」を半減。2倍弱点は「格闘」と「地面」の2タイプのみで、毒は無効。半減耐性のタイプ数は環境最上位クラスです。
2. HP90 + 防御130 の物理耐久
種族値積の物理耐久指数(HP×Def)は 90×130=11,700。環境上位の物理アタッカー(ガブリアスのじしん・カイリューのげきりん等)でも、HB振りなら確定1発を耐えるラインに乗ります。
3. 両刀の技範囲
特攻125・攻撃105 の両刀ステータスから、特殊側はりゅうせいぐん・ラスターカノン・エレクトロビーム・てっていこうせん・メテオビーム、物理側はハードプレス・じしん・ストーンエッジ・ヘビーボンバー の選択肢を持ちます。型の判別が遅れると致命傷になります。
4. 特性「がんじょう」
HP満タン時の一撃技を確定で耐え、HP1で残ります。これにより「先発タスキガブリアスのスカーフじしん1発」も生き残り、ステルスロックを撒いて引く起点仕事が確実に成立します。
5. ステルスロック起点役の安定性
鋼/ドラゴンの広い耐性ですべての先発相手に対して 1〜2 ターンの猶予がある + がんじょうで一撃保証。「ステロを撒いて引く」だけの仕事完了率が極めて高いのがブリジュラスを単純に止めにくい理由です。
❖ ステータスと耐久の実態(よくある誤解)
ブリジュラスは「物理も特殊も通らない」と言われがちですが、実態を見ると明確に物理偏重の耐久配分です。
| ステータス | 数値 | 評価 |
|---|---|---|
| HP | 90 | 高い(環境上位水準) |
| 攻撃 | 105 | 中〜高(物理両刀運用可) |
| 防御 | 130 | 高い(強さの主軸) |
| 特攻 | 125 | 高い(特殊型の主軸) |
| 特防 | 65 | 低い(弱点) |
| 素早さ | 85 | 中速(多くのアタッカーに抜かれる) |
誤解されやすいポイント
特殊耐久は低い:種族値積の特殊耐久指数は 90×65=5,850 で、物理側(11,700)の半分。鋼/ドラゴン耐性で炎・電気・エスパー・氷・草を半減できるため一見硬そうに見えますが、等倍特殊技(マスカーニャのトリックフラワー、ニンフィアのハイパーボイス等)には削られます。
受けるのは物理型:HP90/防御130 の物理耐久を活かして物理アタッカーを受けるのが本来の役割。「物理も特殊も両方受ける万能受け」は誤解です。
❖ 現環境での主要技と運用パターン
S1で確認できるブリジュラスの主要技を一覧化しました。型は大きく「ステロ起点型」「こだわりメガネ特殊型」「ハードプレス物理型」の3種類が見られます。
| 技 | タイプ | 分類 | 威力 | 命中 |
|---|---|---|---|---|
| りゅうせいぐん | ドラゴン | 特殊 | 130 | 90 |
| ラスターカノン | はがね | 特殊 | 80 | 100 |
| ハードプレス | はがね | 物理 | 可変 | 100 |
| メテオビーム | いわ | 特殊 | 120 | 90 |
| てっていこうせん | はがね | 特殊 | 140 | 95 |
| エレクトロビーム | でんき | 特殊 | 130 | 100 |
| ヘビーボンバー | はがね | 物理 | 可変 | 100 |
| ステルスロック | いわ | 変化 | 可変 | — |
| ミラーコート | エスパー | 特殊 | 可変 | 100 |
| てっぺき | はがね | 変化 | 可変 | — |
| じしん | じめん | 物理 | 100 | 100 |
| ストーンエッジ | いわ | 物理 | 100 | 80 |
型A: ステルスロック起点型
ステルスロック+ラスターカノン or ハードプレス+ミラーコート+じしん/メテオビーム の補助技+技範囲構成。HP-D特化のがんじょう発動前提で、先発で出してステロを撒いて引くのが主仕事。Tier S 評価の中核はこの型。
型B: こだわりメガネ特殊型
りゅうせいぐん+ラスターカノン+エレクトロビーム+てっていこうせん/メテオビーム の構成。技固定のデメリットを許容して、対面で1発高火力を撃ち抜く役割。CS振り+メガネのりゅうせいぐんは HP振りカバルドン(HP108・特防72)も乱数で持っていく圏内です。
型C: ハードプレス物理型
ハードプレス+じしん+ストーンエッジ+てっぺき/ヘビーボンバー の構成。ボディプレス没収の代替として「てっぺきで防御を上げてからハードプレス」運用。火力は専用型に劣るが、てっぺきの積みターンを取れた相手には完封性能。
❖ 主要対策ポケモン
2倍弱点(格闘・地面)を突ける高火力アタッカーが本命です。素早さ85より速い物理アタッカーで上から確2に押し込むのが最速の解。
ガブリアス
じしん一致でじめん2倍弱点を突く。素早さ102でブリジュラス85の上を取れるため、対面で確実に削れる。スカーフ運用なら確2圏内に押し込める。
注意点
こだわりメガネりゅうせいぐん(ドラゴン特殊130)はガブリアスのドラゴン2倍弱点を突くため、後出し受け出しは厳禁。先発対面か、削れた後の処理役で使う。
カバルドン
じしん一致でじめん2倍弱点を突き、HP108/防御118の物理耐久でブリジュラスの物理技を受けつつ ステルスロック を返せる。砂状態でブリジュラスの特殊技も削られる。
注意点
こだわりメガネりゅうせいぐんは特防72で乱数突破される。引き先を用意するか、HBベースの配分で耐久ラインを確保する。
ホルード
特性ちからもちで攻撃が実質2倍化したじしんで、ブリジュラスのじめん2倍弱点を確定圏に押し込める。新規習得のばかぢから併用なら格闘弱点も追加で狙える。
注意点
素早さ78でブリジュラス85よりやや遅い。こだわりスカーフ運用が安定。タスキ運用なら ステルスロック で先発仕事が崩れる点に注意。
オオニューラ
インファイト一致でかくとう2倍弱点を突く。素早さ120でブリジュラスの上を取れ、攻撃130の格闘技で確定圏。けたぐり(軽量相手に高威力)も使い分け候補。
注意点
インファイト後は防御・特防-1。ブリジュラスのりゅうせいぐん・ハードプレス被弾でHP80/防御60では危険。1発で処理する計算が必要。
マリルリ
特性ちからもちで攻撃50→実質100相当のばかぢからで、かくとう2倍弱点を突破。アクアジェット先制でブリジュラス(防御130の物理高耐久)にも継続削りを通せる。ラスターカノンは水半減なので物理ベースの受け出しが可能。
注意点
素早さ50は遅いが、先制アクアジェット軸で読み合い回避。フェアリー複合なのでブリジュラスのドラゴン技を無効化するボーナスもある。
ミミッキュ
ばけのかわで一発耐え、つるぎのまい+ドレインパンチでかくとう2倍弱点突破+HP回復で起点化。剣舞1積みでHB振りブリジュラスも確定1発圏。
注意点
こだわりメガネりゅうせいぐんはばけのかわ剥がし後に直撃すると HP55/特防105 では削られる。剣舞積みのターンを慎重に選ぶこと。
❖ 対策の立ち回り
1. 型を初手で判別する
ブリジュラスの3型(ステロ起点・メガネ特殊・ハードプレス物理)は初手の行動でほぼ判別できます。
・ ステルスロックを撃ってきた → 起点型(次ターン引きを警戒)
・ りゅうせいぐん/エレクトロビームを撃ってきた → メガネ特殊型(後出し受け禁止)
・ てっぺき/ハードプレスを撃ってきた → 物理型(はねやすめ持ちアーマーガアで詰ませ可)
2. 「がんじょう貫通」の準備
特性がんじょうはHP満タン時の一撃技を耐えるため、1発で落とすのは原則不可能。先制技で削る(マリルリのアクアジェット・ガオガエンのフレアドライブはきもち焼け石ですが)か、ステルスロック被弾後に殴る(がんじょうはHP満タン以外の被弾では発動しないため、ステロを敷いた状態で引かせれば次の交代出しでがんじょう貫通可能)か、2回攻撃のどちらかが必要です。
3. ちょうはつで起点仕事を阻害する
ステルスロック・てっぺき・ミラーコートなど補助技が主軸の役割なので、ちょうはつ持ちで補助技を封じれば仕事率が大幅に落ちます。マスカーニャ(素早さ123・ちょうはつ)、メガゲンガー(素早さ130・かげふみで逃がさない)、エルフーン(いたずらごころで先制ちょうはつ)が候補です。
4. ミラーコート読みの管理
S1で新規習得したミラーコートは、被弾した特殊ダメージを2倍にして反射する技。高火力特殊アタッカーで殴る場合は、引き先を必ず用意すること。物理アタッカーで殴れば反射は発生しません。
5. 物理型のサイクル封じ
ハードプレス物理型はてっぺきで防御を積むため、ふきとばし(カバルドン)やほえるで積み技を流すのが有効です。能動的に物理型を流せれば、引き出した次の相手に対面有利が取れる場面が多いです。
❖ 構築時のブリジュラス対策チェックリスト
必須要素(最低どれか1つ)
☐ じめん技を持つ高火力物理アタッカー(ガブリアス・ホルード・カバルドン)
☐ かくとう技を持つ高速物理アタッカー(オオニューラ・マリルリ・ミミッキュ)
☐ ちょうはつ持ちでブリジュラスより速いポケモン(マスカーニャ・メガゲンガー・エルフーン)
推奨要素(できれば追加で)
☐ ステルスロック対策の浮きポケモン(メガリザードンY・ウォッシュロトム・メガマフォクシー)
☐ 先制技持ち(マリルリのアクアジェット・カイリューのしんそく・ミミッキュのかげうち)でがんじょう削り
☐ ふきとばし/ほえる持ち(カバルドン)でてっぺき型の積みを流す
避けるべき構築
✕ 特殊高火力アタッカーのみで対策する(ミラーコート反射のリスク)
✕ 鋼/フェアリーのアタッカーのみ(ブリジュラスのじしん/格闘半減のためダメージが通りづらい)
✕ 全員素早さ85以下の構成(先発ブリジュラスの起点役を放置することになる)
❖ よくある誤解と注意点
誤解1: 「ブリジュラスは特殊耐久も高い」
特防65はあくまで低い数値です。鋼/ドラゴン複合のタイプ耐性で「炎・電気・エスパー・氷・草」を半減するため特定の特殊技を流せるだけで、等倍特殊技には削られます。マスカーニャのトリックフラワー(あくくさ複合のトリック)、ミミロップ(メガミミロップ)のインファイト、ニンフィアのハイパーボイス(フェアリースキン補正)等は痛手です。
誤解2: 「ボディプレス没収で弱体化したから対策不要」
ボディプレス没収で物理エース型は消えましたが、特殊型・起点役としての性能は依然として高いです。てっていこうせん・りゅうせいぐん・エレクトロビュームの特殊高火力は健在で、こだわりメガネ運用ならカバルドン・ブラッキー級の特殊耐久でも乱数突破される場面があります。
誤解3: 「鋼タイプならブリジュラスを止められる」
鋼複合はラスターカノン・てっていこうせんを半減できますが、ハードプレス物理型のじしんは鋼に等倍以上で通ります(鋼単タイプでも等倍)。さらにメガネりゅうせいぐんは鋼/ドラゴン複合のドドゲザン・ハッサムにはドラゴン半減ですが、純鋼のメガハッサム(むし/はがね)には等倍以上で通る点に注意。
注意点: 雨パとの相性
雨が降っている時のエレクトロビーム(電気特殊130・雨で溜めなし)は、ペリッパー軸の雨パで採用される派生型です。雨パの相方は通常ヒスイヌメルゴンやイダイトウ♂で、対雨パ構築ならブリジュラス1体だけ対策しても勝てない場合があります。
注意点: バランス調整の動向
S1リリース直後からブリジュラスはバランス調整候補に挙がっており、ボディプレス没収もその一環です。今後さらなる調整(特性変更・他技の没収等)の可能性があるため、最新情報は 図鑑詳細ページ で随時確認してください。
❖ 関連ツール・記事
関連記事